すごいです。(でも、画質が…。)
デル・モナコとゴッビの火を噴くような歌唱は、本当にすごいです。 それにトゥッチだって、素晴らしい歌を聞かせてくれています。 (特に第4幕では、美しいピアニッシモで伸ばす事、伸ばす事。) キャスト全員が驚くほどの熱意で行った演奏だと言う事が、 よく分かります。また、指揮者が良かったのでしょう。N響も 大健闘です。きちんとイタリア・オペラらしい、緊迫感あふれる演奏を しています。音声は、同時録音したラジオ放送用テープによる音源使用で、モノラル ながら、この年代のライブという事を考えると、決して悪くない 音質です。この奇跡的な名演の素晴らしさを十分に味わえます。 ただ残念なのは、画質がそれ程改善されていない事でしょうか。 歴史的に大変貴重な記録なので、あまり贅沢は言えませんが、このDVDに 使用されたマスターは、以前に発売されたレーザーディスクと同一の ようです。できればフィルム素材まで戻って、少しでもデジタル修復を してもらいたかった、と言うのが素直な感想です。特にフィルムの コマ間のがたつきは、最近のDVDで復刻された映画を見慣れている 私には、正直な話、かなり苦痛ですね。 NHKアーカイブスで使用している修復技術を使えば、大幅に見やすく なると思うのですがねぇ。その点が、ちょっと残念ですね。
強烈ですね!!!
CDでのデル・モナコは、音を忠実にとって歌っていた。しかし、このDVDでの彼の歌唱は音なんて二の次といわんばかりに歌いまくっている。自分ひとりの世界に入り込み「怒りのオテロ」を熱演しているのである。演技に関しても、ドミンゴのような細かい配慮はされていないが、迫力は凄いものがある。歌唱も演技も規格外の迫力である。ここまで好き放題?できるのは、史上最高のオテロ歌いだけが許されるのだろう。 また歌役者、ゴッビがまた凄い。ヤーゴ=ゴッビというほどに、マッチしている、これは史上最高といわれる演技力があるからに他ならない。「乾杯の歌」「信条」どこをとっても素晴らしい。一人突っ走るデル・モナコに対してじつに計算された究極の舞台を見せるゴッビ。これが素晴らしい競演を見せるのだ。まさに「黄金コンビ」である。 この二人のおかげで、デズデモナ役のトゥッチはじめその他の歌手たちの印象が薄れてしまったのは惜しいかもしれない。でも、これはどう使用も出来ないこと、三大テノールのようなレベルの人たちを脇役に回すほか手はないだろう。
歌が無くても・・・
ただもう、モナコとゴッビの演技に尽きます。 声の素晴らしさは今更何も言うことはありません。 何がといって、この二人の演技の素晴らしさ! 歌なんかいらないんじゃないかとまで思ってしまいます。 細かい心のひだまで目の動かし方ひとつで見事に表現してしまう二人。 (ためしに音声を消して、映像と字幕だけで見てみてください。) ここにあの素晴らしい歌声が重なるのです。ああ、幸せなひと時・・・
デル・モナコの輝き
どう評したらいいでしょう。 感動、としか言いようがありません。デル・モナコはとにかく「かっこいい」!。 デル・モナコのあと、ドミンゴなどすぐれたオテロ役がいます。しかし、デル・モナコを聴いてしまうと、みな色褪せてしまいます。 また、語り古されたことですが、イヤーゴ役のゴッビがうまい!役者として、この人は最高です! デズデモナが、デバルディだったらとか、ありえないのですが、リッチャレッリだったらなどと望むのは贅沢というものでしょう。トゥッチが好演しています。 半世紀近く前の古い映像です。音も今にしては貧弱です。しかし、それらを補って余りある感動がここにあります。
キングレコード
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